解決事例 / Case Study

突然の別れから、家族が前を向けるまで

神戸市兵庫区・築15年マンションのふっかつ物語

はじめに

神戸市兵庫区のマンションで、入居者の孤独死が発生しました。突然の知らせにご遺族は大きなショックを受けられましたが、悲しみに暮れる間もなく、事後の対応を迫られていました。
精神的な負担はもちろんのこと、集合住宅ということもあり、近隣への配慮や迅速な対応が求められ、時間的にも余裕がない状況でした。どこに相談すればよいのか分からず途方に暮れていたところ、ふっかつ不動産にご相談いただきました。

ご遺族が抱えていた3つの不安

1. 何から手をつければよいか分からない

ご遺族は、「あまりに突然のことで、清掃や片付け、売却など何をどう進めればよいのか全く分からなかった」と当時を振り返ります。インターネットで調べようにも精神的な余裕はなく、誰に相談したらよいかも分からず、不安ばかりが募っていたそうです。

2. 周囲の目への不安

集合住宅のため、近隣の方の目がどうしても気になりました。孤独死という事実を周囲に知られたくないという思いも感じておられました。エレベーターや廊下で人とすれ違うたび「事情を知られるのではないか」という心配も重なり、ご遺族にとって精神的な負担の一つとなっていました。

3. 相続と税金に関する手続き

ご遺族にとって、特に気がかりとなっていたのがマンションの相続登記や税金に関する手続きでした。
亡くなられた方の名義のままの物件をどうすればよいのか、必要な手続きや納税の方法が分からず「このまま相続しても大丈夫なのか」と悩まれていました。専門的な知識が求められる中で、何を相談すればよいのかさえ分からず、戸惑いや不安が尽きなかったそうです。

心に寄り添いながら進めた3つのステップ

STEP1:まずはお話をじっくりと

最初の面談では、ご遺族のお気持ちやご不安を時間をかけて丁寧に伺いました。その上で、相続から売却までの流れを一つずつ分かりやすくご説明。実際の手続きに入る前に、突然の訃報で不安なご遺族の気持ちに寄り添うことから始めました。

STEP2:静かに、迅速に、丁寧に

特殊清掃とご供養は、近隣への配慮を徹底して行いました。社名のない車両を使用し、作業員も普段着で対応。近隣への挨拶や説明も必要最小限に留め、短期間で作業を進めました。ご供養も当社が手配し、提携寺院で執り行いました。

STEP3:相続登記・税務処理も専門家が対応

相続や税金の手続きは、提携する司法書士・税理士と連携し、専門的な内容も分かりやすくご説明しました。必要な書類も当社で準備し、ご負担を最小限に。マンションの買取価格も事故物件として適正な条件をご提示した上で、「急がず、ご自身のペースでご検討ください」とお伝えし、ご納得いただいた上で契約に至りました。

新たな始まり

すべての手続きが完了した後、ご遺族からは「最初は何も分からず不安だったが、話をじっくり聞いてもらい安心できた」という言葉をいただきました。相続や税金の手続きについても、司法書士や税理士から分かりやすい説明があったことで、不安なく進めることができたとのことでした。

売却後、マンションは新しいご家族に引き継がれ、新たな生活が始まっています。
大きな不安を抱えたご相談から始まりましたが、一つひとつ丁寧に進めることで、ご遺族にも落ち着いた新たな日々が訪れています。

お客様の人生の大きな節目に向き合う中で、静かに前を向くためにそっと背中を押せるような存在でありたい、そうあらためて感じさせていただきました。