
解決事例 / Case Study
顔も知らない親族の家を、次の持ち主へつなぐまで
神戸市須磨区・面識のない親族が遺した家のふっかつ物語
はじめに
神戸市須磨区の住宅に、長らく一人で暮らしていた方が亡くなりました。
ご連絡を受けたのは、代襲相続により相続人となった遠方にお住まいの方。亡くなられた方とは血縁こそあるものの、生前にほとんど面識がなく、「自分が対応すべきなのか」という戸惑いを抱えていました。
さらに、物件には故人のご遺骨が残されたままで、相続手続きも未着手。県外からの対応という距離的なハードルも重なり、何から始めればよいのか分からないという不安の中で、ワンストップで対応可能な当社にご相談いただきました。
ご相談者が抱えていた3つの不安
1. 面識のない親族の相続という心理的な距離
ご相談者は、亡くなられた方と生前ほとんど交流がありませんでした。本来相続人となるはずだったご相談者の親御様がすでに亡くなっており、代襲相続という形で突然相続人となったそうです。そうした経緯から「自分がどこまで関わるべきなのか」という、戸惑いの気持ちが先に立っていました。
しかし、よく知る間柄ではなかったからこそ、感情ではなく、相続人としての務めを果たすという気持ちで臨んでおられました。
2. 遠方からの対応という物理的な壁
ご相談者のお住まいは神戸から離れた県外で、現地まで簡単に足を運べる距離ではありませんでした。
何度も往復するのは時間的にも経済的にも負担が大きく、できる限り現地に行かずに手続きを進められないかと考えておられました。しかし、物件の状態確認や遺品の整理、売却に向けた対応など、現地でしか進められないことも多く、どうすればよいのか見当がつかない状況でした。
3. 物件に残されたご遺骨への対応
相談者様にとって、最も気がかりだったのは、物件内にご遺骨が残されていたことでした。
故人を知らないとはいえ、血縁のある方のご遺骨をそのままにしておくわけにはいきません。しかし供養の段取りや手配をどこに依頼すればよいのか分からず、宗派や地域の慣習にも明るくないため、対応に困っておられました。
「とにかく一度、まとめて相談できるところを探したい」。そんな思いから、私たち「ふっかつ不動産」にご連絡をくださいました。
遠方のご相談者に代わって進めた、解決までの3つのステップ

STEP1:丁寧なヒアリングと現地調査
まずはお電話とオンラインで、ご相談者のお気持ちやご事情を丁寧に伺いました。面識のない方の相続であることへの戸惑い、距離的な制約、ご遺骨への対応。すべてのご不安を整理した上で、今後の流れを一つずつ分かりやすくご説明しました。
その後、当社スタッフが現地を訪問し、物件の状態を詳しく調査。室内の様子や残置物の状況を写真と報告書にまとめ、ご相談者にお送りしました。遠方にいながらも、現地の状況を正確に把握していただける体制を整えました。
不安の種であった複雑な相続手続きについても、初動の段階から提携司法書士と連携。現地での遺品整理から相続登記、そして売却まで、すべてを一つの窓口で進められる体制を整えたうえで、実際の手続きをスタートさせました。
STEP2:ご供養の手配と残置物の撤去
ご遺骨の供養は、地域の葬儀会社と連携し、丁寧に段取りを進めました。宗派の確認から寺院の手配、供養の日程調整まですべて当社が窓口となり、ご相談者に代わって対応しました。
供養の様子は写真でご報告し、遠方からでも故人をお見送りいただけるよう配慮しました。
その後、物件内の残置物を丁寧に撤去。貴重品や重要書類は整理表とともにご相談者へお送りし、それ以外のものは適切に処分させていただきました。
STEP3:市場調査から売却の手続きへ
残置物の撤去が完了した後、物件の間取り図を作成し、周辺の市場調査を実施。適正な売却価格を算出した上で、媒介契約を締結しました。
売却の手続きでは、物件の立地や条件を活かした情報発信を行い、購入希望者への内見対応も当社がすべて代行。契約に関する書類のやり取りは郵送で対応し、ご相談者が現地に何度も足を運ぶことなく手続きを進められるよう努めました。
新たな始まり
すべての手続きが完了した後、ご相談者からは「面識のない親族の家のことで、正直どうすればいいか分からず不安でしたが、複雑な相続の手続きから供養、売却まで、一つの窓口で任せられて本当に助かりました」というお言葉をいただきました。
ご遺骨の供養を丁寧に済ませたことで、血縁としてのけじめをつけることができたと感じていただけたようです。
代襲相続という、ご本人にとっても予期しなかった形で始まったご縁でしたが、一つひとつの対応を丁寧に積み重ねることで、物件は新しい持ち主のもとへ引き継がれ、ご相談者も心の整理をつけることができました。
たとえ深い関わりがなかった相手であっても、その方の暮らした場所を丁寧に整え、次へつなぐこと。そのお手伝いができたことを、私たちも嬉しく思っています。
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